桜庭和志に頼らざるえないRIZINの現状

総合格闘技

桜庭和志がRIZINのリングに上がります。

現在、パンチドランカーではないのかと噂されたり、UFCに殿堂入りしたりと、格闘技界ではまだまだ注目されることの多い桜庭和志です。

10月15日に予定されているRIZINでの桜庭の試合は、リングスやPRIDEで活躍し、UFCでも第一線で戦ってきたダン・ヘンダーソンに決まりました。
日本ではお馴染みの選手ですね。

試合形式は、グラップリングマッチですので、打撃なしのルールです。

今回は、1969年生まれで48歳になる桜庭和志を、リングに引っ張り出さざるをえないRIZINの現状などについてみていきましょう。

桜庭の対戦相手はダン・ヘンダーソン

ダン・ヘンダーソンといえば、もともとは米国代表としてオリンピック出場経験のあるレスリング・グレコローマンスタイルの選手です。

日本では、前田日明が1991年に立ち上げたリングスに参戦し、トーナメントでノゲイラなどを破り優勝した経験もあります。

2000年には、戦いの場をPRIDE移し、ミドル級のチャンピョンにもなりました。

レスリング技術はもちろんですが、回転の速いパンチが武器で、前傾姿勢でふみ込み鋭く、腕をぶんぶん振り回してくるスタイルは、見ている観客を飽きさせません。

ARVE Error: json decode error code 4

1970年8月生まれで47歳になり、昨年の10月のUFCでの試合を最後に引退しました。
RIZINの榊原信行実行委員長話しによれば、ダン・ヘンダーソンは2カ月半前に首の手術をおこなったそうです。

 

桜庭和志の現在は?

桜庭和志の直近の総合格闘技での試合は、2015年12月におこなわれたRIZINでの青木真也との一戦でした。

まだ記憶に残っている人も多いかと思いますが、青木真也に完封されて、セコンドのタオル投入によるTKOでの敗戦でした。

なかなか試合を止めようとしないレフリーや桜庭のセコンドに対して、青木真也が本当に憤っていたのが印象的でした。

試合後、青木は桜庭と抱擁しますが、その際に号泣します。

青木の話によれば、その時桜庭から「これが仕事だよ」と言われたそうです。

リングで青木は、「まだ僕、桜庭さんの代わりになれないです。だから、もうちょっと桜庭さんの試合が観たいです」と発言しています。

 

日ごろの言動に、いろいろ批判を受けることが多い青木真也ですが、桜庭に対して心底リスペクトしていることの現れです。

そんなことからも桜庭和志の格闘家としての存在の大きさがわかります。

 

桜庭は、2010年頃から総合格闘技での敗戦が続き、2011年の大晦日から活躍の場をプロレスに移します。
それから、新日本プロレスを主戦場に2016年7月までプロレスを行いますが、その後プロレスのリングには立っていません。

RIZINでは、青木戦の敗戦後、2016年4月に、所英男とタッグを組みヴァンダレイ・シウバ&田村潔司組と「グラップリングダブルバウト」で試合を行いました。

10月に行われるダン・ヘンダーソンとのグラップリングマッチは、およそ1年半ぶりのRIZINのリングということになります。

 

RIZINの現状

2015年12月29日に産声をあげたRIZINは、PRIDE時代の『格闘技ブームよもう一度』と頑張っていますが、なかなか人気が広がらない現実があります。

視聴率でみてみると、以下の状況です。(スマホの場合は、表にタッチして左に移動すれば数字が見れます)

2015.12.29 SARABAの宴 6.4%
2015.3.31 IZAの舞 3.7%~7.3%
2016.9.25 無差別級トーナメント 開幕戦 8.5%
2016.3.31 無差別級 FINAL ROUND 3.6%~7.1%
2017.4.16 YOKOHAMA -SAKURA- 5.4%
2017.7.30 バンタム級トーナメント 1st ROUND 6.4%

ご覧のような数字なので、ゴールデンタイムの視聴率としては及第点にもおよばないといった感じです。

ちなみに2017年7月30日放送時の他チャンネルの視聴率では、「世界の果てまでイッテQ!」が19.6%、「ザ!鉄腕!ダッシュ!!」17.3%で、1位2位でした。

フジテレビの関係者は「健闘したと思います。育てている番組なので、今後に期待したい」と言っているようですが、あくまで外向けの発言でしょう。

 

フジテレビは、ドラマやバラエティなども含めた他局との視聴率競争で惨敗続きです。

RIZINだけを特別扱いするとは到底思えません。
一昔前、人気が爆発したPRIDEやK-1時代の『夢よもう一度』という思いのみが、支えのような気がします。

 

RIZINの次の一手

RIZINの10月の大会そして12月の大会では、男性バンタム級(61.0kg契約)トーナメントと女子スーパーアトム級(49.0kg契約)の試合がメインに組立てられます。

RIZINサイドとしては、バンタム級ではUFC帰りの堀口恭司、スーパーアトム級ではシュートボクシングが本職のRENAを中心に大会が盛り上がればと考えているでしょうが、真剣勝負の世界ですので、結果はどうなるかはわかりません。

RENA ライジンでの活躍は期待できるか?

 

RIZINの公式サイトを見ると、今日の時点でバンタム級の組み合わせ表には、まだすべての選手の名前が載っていません。

RIZIN公式サイト】より引用

参加が期待されるヒクソン・グレイシーの息子のクロン・グレイシーは、前回の川尻達也戦、前々回の所英男戦とも、65.8kg契約で試合を行いましたので、61.0㎏契約には難色を示しているのかもしれません。

 

格闘技好きのコアな層とエキサイティングな楽しさを求める一般層の両方を取りこむためには、どうしても過去のPRIDEやK-1時代のように、誰が見ても凄いといえるようなヘビー級での試合がかかせません。

ただ、そう言った一流選手は、UFCなど資金力豊富な団体に行ってしまっている現状もあります。

今年の4月の大会後、RIZINの榊原信行実行委員長「僕らはこの数字(視聴率)を受け止めて世間の人たちが食いついてくれるチャレンジをやっていこうと思います」と語りました。

その一つのマッチメークが、今回の桜庭和志かと思います。
外野から見ると「今さら桜庭和志…」でも、榊原氏にしてみれば、「四の五の言っている暇はない」といった感じでしょう。

 

地上波で、総合格闘技が見られるという現状が続くよう、応援していきたいですね。

 

ツヨカワ女子 歴代勝手にランキング 強くなくても可愛ければOK
美しいものを嫌う人はいないと思います。 それは、闘う強い女性の『美』に対しても同じことです。 ファッションモデルやアイドルは、可愛いことが必須条件の職業ではありますが、格闘女子にとっては、そこまで関係のないことではあります。 ...

 

Sponsored Link



コメント

タイトルとURLをコピーしました