キックボクシングを引退した那須川天心が、いよいよボクシング界に殴り込みをかけます。
2月9日にはボクシングのプロテストを受けて合格し、新しい挑戦の舞台のスタートラインに立ちました。
【THE ANSWER 2023.2/9】
キックボクシング界の“神童”那須川天心が9日、東京・後楽園ホールで日本ボクシングコミッション(JBC)のプロテストに合格した。プロ格闘家としての実績を評価され、B級(6回戦以下)で実施。スパーリング、シャドー、筆記試験などを終えた。
現時点では、ボクシングデビュー戦は4月に東京都内で行われる予定と、報道されています。
キックボクシングでは42戦無敗だった那須川天心が、ボクシングではどこまで通用するのか、今から楽しみです。
具体的なデビュー戦の日時や対戦相手は誰になるのか詳細はまだ発表されていませんが、分かっていることを確認してみます。
デビュー戦はいつ?
那須川天心のデビュー戦は、『4月上旬開催』と報道ベースで伝えられています。
それ以上の詳しい日時は、2月13日に会見を開き発表されるということです。
ボクシングのライセンスは、A級(8回戦以上)・B級(6回戦まで)・C級(4回戦)と別れていて、那須川天心が受験したのはB級ライセンスです。
ちなみに井上尚弥のプロデビュー戦は、B級ライセンス取得後に特例で、49kg契約8回戦でフィリピンの選手と対戦しています。
階級は?
那須川天心がどの階級で試合をするのかは、まだ決定していません。
予想される階級は、バンタム級かスーパーバンタム級です。
ボクシングのバンタム級は115~118ポンド (52.163~53.524kg) 、スーパーバンタム級は118~122ポンド (53.524~55.338kg)です。
今回のプロテストに臨んだ際の体重は、58kgでした。
那須川天心は、キックボクシングで活躍していた当時、バンタム級やフェザー級で試合をおこなっていました。
本人は、適正体重は55kgと言っていましたが、キックボクサーからボクサーに転向すれば、自然と脚の筋肉量は減るものと思われます。
そうなると、無理をせずに体重をバンタム級に抑えるのも十分可能です。
どの階級を選択するかにおいて私が注目したのは、報道陣にボクシングでの目標を聞かれた那須川天心の以下の回答です。
「目標はない。誰とか元々ない。自分の存在を高めるじゃないですけど、自分自身、強くして。やっぱり対世間ではないですけど、ボクシング界を盛り上げたいし。世間も盛り上げたいし、尊敬の意味を込めてそう思っています。」
日刊スポーツ
那須川天心は、“世間を盛り上げたい” と言っています。
もし那須川天心がボクシングで結果を出し、世界チャンピオンになったならば、世間は誰との対戦を見てみたいと望むでしょうか。
そう、それは井上尚弥との対戦以外にないでしょう。
井上尚弥は、世界バンタム級統一王者となり、2023年1月にスーパーバンタム級転向を発表しています。
もちろん現時点では、二人の実力や実績に大きな差はありますが、後々どうなるかはわかりません。
那須川天心と武尊が、キックボクシングの試合を東京ドームで行った以上の話題性とインパクトが、井上尚弥VS那須川天心戦にはあるでしょう。
世界チャンピオンを当面の目標とするか、それとも世間がワクワクするような対戦を見せることを優先させるか、今回の階級決定がその答えになります。
デビュー戦の対戦相手は?
那須川天心のデビュー戦の相手も、まだ正式発表されていません。
スポニチには、「関係者によると対戦相手は外国人選手を予定」と書かれています。
前WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人は自身のYouTubeチャンネルで、那須川天心のデビュー戦の相手は、「キャリアのあるタイ人選手」かもしくは「東洋太平洋・アジアのランカーか世界のランキング入っている選手もありえるかな」と語っています。
井上尚弥のデビュー戦と同様に、アジアとオセアニア地域を統括するボクシング団体の東洋太平洋ボクシング連盟のランキングの選手かもしれません。
ちなみに、現在の東洋太平洋スーパーバンタム級チャンピオンは、キックボクシング時代に対戦したことがある元K1選手の武居由樹です。
まずは、2月13日の記者会見を楽しみに待ちましょう。
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