いまだに興奮が冷めやりません。
身長・リーチ差のある10年間無敗の王者マクドネルを、井上尚弥は見事にKOでマットに沈めて見せました。
試合後のインタビューで井上尚弥は、開始30秒ほどでマクドネルの動きを見きったと応えています。
まさに、モンスター井上尚弥の圧勝です。
【夕刊フジ】
体格差をものともしなかった。
ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチで、階級を上げて臨んだ井上尚弥(25)が王者ジェイミー・マクドネル(英国)に1回1分52秒TKO勝ち。
日本人5人目、同最速16戦目での3階級制覇を果たした。マクドネルは井上を身長で10・3センチ、リーチで11・4センチも上回り、体重に至っては前日の計量時に比べてなんと12キロ増え、井上より5・8キロ重い65・3キロだった。
前日に計量をおこない、試合当日は体重を増やして戦っていいという取り決めは、素人からすると「ちょっとどうなの?」と感じます。
体重差によってパンチの破壊力が大きく違ってくることから、ボクシングは細かい階級に別れているはずです。
軽量級では、一階級3~5ポンド(1ポンド≒0.45㎏)しか体重差が違いません。
記事にあるように、一日でこれだけ体重を増やしても良いということであれば、階級とは一体何なのかと正直思います。
ちなみに、主要団体の一つであるIBF(国際ボクシング連盟)は、前日計量から10ポンド(約4.5㎏)以上増量してはならないと決めています。
余談はさておき、井上尚弥の次の対戦について調べてみます。
井上尚弥へのオファー
今回のマクドネル戦後の勝利者インタビューで言っていたように、井上尚弥には既に試合のオファーが来ています。
それは、WBSSからのオファーです。
WBSSとは、ワールドボクシングスーパーシリーズ(WORLD BOXING SUPER SERIES)の頭文字をとったものです。
今回、井上尚弥はWBAのバンタム級にチャレンジしましたが、世界には主要なボクシング団体が4つ存在しています。
WBA、WBC、IBF、WBOの4団体です。
当然、各団体には階級ごとにチャンピョンがいるわけで、基本的には同階級で4人の世界チャンピョンが存在することになってしまいます。
ボクシングファンであれば、「誰が一番強いのか」は興味が尽きないことであり、夢の対決を見たいと思っているはずです。
それに応えようとするのが、WBSSの試みです。
昨年2017年秋には、初めてWBSSが開催され、クルーザー級とスーパーミドル級では8選手がトーナメントで対戦中です。
井上尚弥の次の対戦は?
井上尚弥のWBSSでの対戦はいつになるのでしょうか?
現時点では、詳細はまだ決まっていません。
予定としては、トーナメント組み合わせの抽選が7月で、初戦1回戦は9月が予定されているようです。
WBAバンタム級世界チャンピョンの井上尚弥の他に、すでにWBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、IBF王者エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)の参加が決定しています。
クルーザー級の対戦スケジュールを参考に考えると、2018年のバンタム級でのトーナメント日程は、ある程度予測がつきます。
クルーザー級一回戦(4試合):2017年9月10日、9月23日、10月1日、10月21日
クルーザー級準決勝(2試合):2018年1月27日、2月3日
クルーザー級決勝(1試合):2018年5月11日(WBO世界王者オレクサンドル・ウシクの左腕負傷で延期)
大橋ジムの大橋会長は、井上のWBSSについて「1回戦は9月で米国、準決勝が12月に日本、決勝が英国ではないか」と予想しています。
400万ドルとされる賞金をかけて、バンタム級の世界の頂点が決まります。
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